第1話 無防備都市 (前編)
放送日:1979.10.14
監督:渡辺拓也 脚本:永原秀一
南富士演習場から多目的装甲車が盗まれ、銀座に出現した。現場に残された指紋から、 犯人は、5年前、大門が殺人事件で逮捕する直前に海外に逃亡された日下だとわかった。 日下が、なぜ装甲車を盗んで銀座に現れたのか思案しながら現場に向かう大門だった が……。
第2話 無防備都市(後編)
放送日:1979.10.21
監督:渡辺拓也 脚本:永原秀一
装甲車を盗んだ犯人・日下佑司と、その黒幕は、大門に途方もない要求をつきつけて きた。だが大門は木暮の命令でこれを拒否し、装甲車をダイナマイトで爆破しようと 決意。大門軍団と装甲車の壮絶な戦いが始まった。
第3話 白昼の誘拐
放送日:1979.10.28
監督:澤田幸弘 脚本:柏原寛司
大物代議士の娘・服部由美子が白昼三人組の男に誘拐されそうになった。由美子がおぼえていたナンバーから、3人組の乗っていた車が割り出されたが、発見されたその車はダイナマイトが仕掛けられてあり、近づいた警官が爆死してしまった。大門は由美子のボディーガードとして巽刑事を派遣する。
第4話 マシンガン狂詩曲(ラプソディー)
放送日:1979.11.04
監督:渡辺拓也 脚本:浅井達也
銃器工場に覆面姿の5人組が侵入し、ピストル、ライフル、マシンガンなど400丁あま りを強奪するという事件が発生した。木暮のもとに寄せられた工場の女事務員の証言 から主犯はかつて銃器横流しで捕えられたことのある小尾と判明、大門たちは、すぐ さま小尾の行方を追った。
第5話 爆殺5秒前
放送日:1979.11.11
監督:澤田幸弘 脚本:大野武雄
大門のもとに、関西なまりの男の声で脅迫電話がかかってきた。暴行殺人犯として死刑が確定している森田を即時釈放しろ、命令にしたがわない場合は人質にとってある2人の人間を殺すというのだ。大門は、人質の確認を急ぐ一方、部下に森田の交友関係を洗わせた。だが暴力団の一員だった森田の周辺からは、関西なまりの男は浮かんではこなかった。
第6話 横浜銃撃戦
放送日:1979.11.18
監督:小澤啓一 脚本:峯尾基三
銀行強盗事件のため張られた検問所に、思わぬ獲物が引っかかった。大量の武器と麻 薬を積んだ軽トラックで、運転手の河合は、松田刑事に捕えられ、西部警察署に護送 された。河合は大門の調べに対し、武器や麻薬の出所を一切しゃべらぬため、留置場 に放り込まれた。
第7話 暴走刑事を撃て
放送日:1979.11.25
監督:小澤啓一 脚本:永原秀一・宮下潤一
麻薬捜査官に囮として使われていたヘロイン中毒の女・幸枝が殺された。幸枝を使っ ていたのは土屋という捜査官で、幸枝を通してヤクの売人・安田三郎を追っていたの だが、その土屋も、行方不明となっていた。大門は、かつて三郎を傷害罪で捕えたこ とのある松田刑事に、彼の足取りを追わせた。
第8話 拳銃シンジケート
放送日:1979.12.02
監督:渡辺拓也 脚本:新井 光
東南アジアルートの密輸拳銃を使用した凶悪事件がたてつづけに発生した。事件一つ一つの犯人に関連性がないことから、大門は、国内で拳銃を売りさばいている組織があると判断し、その究明に全力をあげるよう部下に指示した。一方、木暮は、この事件から、五年前に起こった拳銃密輸事件に思いをはせていた。
第9話 ヤクザ志願
放送日:1979.12.09
監督:村川 透 脚本:柏原寛司
チンピラ同士のケンカの仲裁に入った源田は、反抗的な若者・杉浦照男を逮捕、署に連行した。署の取調べ室でも、いっこうに態度があらたまらない照男に、源田はかつてグレていたころの自分を見る思いだった。源田が照男と渡りあっているころ、署に殺人事件の報が入った。
第10話 ホットマネー攻防戦
放送日:1979.12.16
監督:小澤啓一 脚本:新井 光
連続して起こった銀行襲撃事件を捜査していた大門は、事件の背後に、大がかりな日 本円密輸組織があることを知った。奪われた金は、いずれも通称ホットマネーと呼ば れる1万円札で、国内で使用すればすぐ足がつくところから、その組織は金をいったん 香港に運び、地下銀行で交換しているらしい。
第11話 燃えつきた獣たち
放送日:1979.12.23
監督:小澤啓一 脚本:永原秀一
仕事帰りのクラブのホステスが二人組の男に誘拐されるという事件が起こった。誘拐されたのは小川加代子という女性で、彼女はマンションで一人住まいということだったが、大門たちが、その部屋にいってみると、彼女の名前のほかに、双葉興業というプレートがかかっており、部屋の中には3人の男がたむろしていた。
第12話 ビッグバッド・ママ
放送日:1979.12.30
監督:村川 透 脚本:大野武雄
パトロール中の警官2名が殺され、制服を奪われるという事件が発生した。犯行現場に残された指紋から、犯人は、飯島三兄弟と判明、大門はすぐさま彼らの足取りを追った。翌日、刑務所移転にともなう女囚護送の任にあたった谷刑事は、大門からの緊急連絡を受けた。
第13話 大門危機一髪
放送日:1980.01.06
監督:渡辺拓也 脚本:峯尾基三
暴力団矢藤組々員・岡崎が殺された。岡崎の妻の話では、彼は組を抜けて足を洗いたがっていたが、どうしても組長の矢藤が許さなかったという。大門の事情聴取に対し、岡崎の妻は、夫は矢藤に殺されたと断言した。ところが、捜査をはじめようとした矢先に、池部という矢藤組の若い組員が自首してきたのだ。
第14話 殺し屋参上
放送日:1980.01.13
監督:渡辺拓也 脚本:浅井達也・永原秀一
麻薬所持の容疑で捕えられた男が留置場で殺された。麻薬組織の連中が口封じのため殺し屋を差し向けたらしい。殺し屋は城野という私立探偵と判明し、松田刑事が追ったが、銃撃戦の末、松田は城野を射殺してしまった。彼の背後関係をつきとめようとした大門の計画は、そのために水泡に帰した。
第15話 さらば愛しき女
放送日:1980.01.20
監督:小澤啓一 脚本:永原秀一
国際線のスチュワーデスで、かつては木暮と朝比奈の共通の友人だった加納静江が行方不明になった。木暮は、彼女がヘロインの密輸にかかわっていたことを知った。静江の背後にいる黒幕は、彼女だけではなく、彼女の同僚にも運び屋をやらせているらしい。木暮は静江たちをあやつっているのは、アメリカ在住の貿易商で、静江の夫・加納修三だということをつきとめたが……。
第16話 最後の一弾
放送日:1980.01.27
監督:澤田幸弘 脚本:柏原寛司
銀行強盗事件が起こったが、犯人一味は巽刑事の不手際から、金を奪って逃走してしまった。巽は、前科者のリストから犯人の1人と思われる男を見つけだし、彼のアパートに向かったが、銃撃戦の末、またしても逃げられてしまった。二度にわたる巽の不手際に対して非難が集中し、大門たちは苦境に立たされる。
第17話 地獄から還った刑事
放送日:1980.02.03
監督:澤田幸弘 脚本:大野武雄
兼子刑事が飲みに行ったスナックから蒸発してしまった。その翌日、麻薬取締事務所 が襲われ、保管してあったヘロインが強奪される。麻薬取締官の話では、犯人の中に 兼子刑事が混じっていたという。犯人は東京連合という暴走族の一味と判明したが、 大門には、なぜ兼子がその一味に荷担したのかが理解できなかった。
第18話 俺たちの闘い
放送日:1980.02.10
監督:小澤啓一 脚本:新井 光
覚醒剤密売容疑で警察が内偵中の暴力団組員と幹部2人が射殺され、さらに組事務所が 爆破された。大門は、目撃者の証言から爆破の現場に1人の男がいたことを知り、男の 行方を追った。やがて男の名が割れたが、それは北沢という本庁の元刑事で、覚醒剤 の専従捜査員だったが、すでに免職処分を受けていた。
第19話 蘇える一弾
放送日:1980.02.17
監督:渡辺拓也 脚本:峯尾基三
兼子刑事は、銀行ギャングの主犯・江尻との銃撃戦のさなか、あやまって若い娘を撃ち重傷を負わせてしまった。以来、兼子は自信を失い、拳銃を撃つことができなくなってしまう。そのために、追いつめた江尻を再度逃がす結果を招いてしまう。大門は、兼子を立ち直らせようとこころみるが、うまくいかなかった。
第20話 爆発ゾーン
放送日:1980.02.24
監督:渡辺拓也 脚本:浅井達也
西部署に、化学工業の工場を爆発するという予告電話が入った。大門は、ただちに部下の刑事を工場に向かわせたが、到着直前に工場内で爆発が起こり、警備員が死亡するという惨事となってしまった。爆弾は防衛隊の基地から盗まれたものと判明。その後、犯人は大門に、盗んだ残りの爆弾を買い取れと要求してきた。
第21話 汚ない奴
放送日:1980.03.02
監督:長谷部安春 脚本:永原秀一
大門は、都内で大きなカジノが開かれていることを知った。このカジノは、新興暴力 団の手によるものだったが、相手はなかなか尻尾をつかませない。大門は、本庁の刑 事・矢野と組んでカジノ摘発にあたることになったが、この矢野刑事に信頼をよせる ことができなかった。危険な捜査に明子がかり出される。
第22話 少年
放送日:1980.03.09
監督:長谷部安春 脚本:大野武雄
麻薬密売組織の運び屋・坂上は、仲間を裏切って時価数億円の麻薬とともに姿を消し てしまった。怒った組織は、坂上の娘・マリ子を人質にとって、みずから新聞社に通 報、誘拐事件を公にすることで、坂上が現れるのを待った。一方、大門は、マリ子の 兄の弘太に会ったが、弘太から意外な事実を知らされる。
第23話 トリック・プレー
放送日:1980.03.16
監督:渡辺拓也 脚本:柏原寛司
木暮を怨んでいるという男から西部署に、1億円を要求する脅迫電話がかかってきた。 居合わせた刑事たちは相手にしなかったが、その直後、ライフル銃による無差別殺傷 事件の報告が入る。どうやら狙撃犯人は脅迫男に違いないと判断した大門は、木暮に 事件を報告し、だれか心当たりはないかとたずねたのだが……。
第24話 獅子に怒りを!!
放送日:1980.03.23
監督:小澤啓一 脚本:宮下潤一
“獅子”と名乗る組織が無差別に女を誘拐し、政府の閣僚に身代金を要求してきた。そ の結論が出ないうちに、2人の女が彼らの犠牲になったため、非難が警察に集中する。 大門は、殺された女から摘出されたライフルの弾を手がかりに犯人を追うが、捜査が 進まぬうち、またしても誘拐騒ぎが起こる……。
第25話 刑事(デカ)を奪え
放送日:1980.03.30
監督:小澤啓一 脚本:浅井達也
企業に強盗が入り、守衛を殺して金庫の金500万円が奪われるという事件が発生。捜査にあたった源田は、情報屋の弓恵から、犯人の一味と思われる男の情報を得て、その男・羽村の住まいに向かった。ところが源田は、何者かに殴られて気を失ってしまう。気がつくと、そこには羽村の射殺死体がころがっていた……。
第26話 友情の捜査線
放送日:1980.04.06
監督:村川 透 脚本:新井 光
女一人を含む四人組の連続強盗事件が発生。大門は、犯人の身元割り出しを急いだが、 ひょんなことから一人の身元が判明した。二宮係長の学生時代の友人で大学教授の稲 村が、四人組の一人は娘のひろみに間違いないと、二宮のところに申し出てきたのだ。 二宮は話を聞くと、すぐさまそれを大門に連絡したのだが……。
第27話 傷だらけの白衣
放送日:1980.04.13
監督:渡辺拓也 脚本:新井 光
東京・渋谷の病院から入院中の少女・明石節子が誘拐され、1億円の身代金を要求する手紙が届けられた。捜査を開始した大門は、誘拐された節子の父親は、元暴力団組長・明石剛三だと知った。さらに、看護婦の証言から、節子を誘拐したのは、明石の組と対抗する暴力団の若手幹部だと判明したが……。
第28話 横浜ベイ・ブルース
放送日:1980.04.20
監督:澤田幸弘 脚本:柏原寛司
暴力団・針尾総業の幹部が、同じ組織の組員二人に射殺されるという事件が発生した。二人は、その場から逃走してしまい、大門たちの必死の捜査にもかかわらず、その行方はつかめない。巽刑事は、犯人の一人・前島のかつての恋人で横浜に住むユミを訪ね、前島についての情報を得ようとしたのだが……。
第29話 島原の子守唄
放送日:1980.04.27
監督:村川 透 脚本:大野武雄
キャバレーのホステス・永井京子が、谷刑事に乱暴されたと西部署の記者クラブへ訴 えてきた。クラブからの連絡で大門は、事実を調べはじめたが、当日宿直のはずの谷 は署にはおらず、しばらくして、京子のアパートのベッドで寝ているところを発見さ れた。谷は、大門の調べに、犯行を全面的に否定したのだが……。
第30話 絶命・炎のハーレー
放送日:1980.05.04
監督:澤田幸弘 脚本:峯尾基三
アパートの一室で爆弾を作っているとのタレ込みを受けた松田、巽両刑事は、すぐさ ま現場へ向かったが、犯人の一人に銃撃され、巽をかばった松田が重傷を負ってしまっ た。責任を感じた巽は、大門たちの協力を得て、松田を撃った男・吉松を追いつめる が、吉松の仕掛けた爆弾により壮絶な殉職を……。