第31話 思い出さがし
放送日:1983.12.11
監督:荻原 達 脚本:宮田 雪
木暮が妹のように可愛がっていた江波悠子(宇佐美)と10年ぶりに再会し、旧交を温めている頃、西部署では亜細亜商事の三田村社長(武藤)の娘・恵子(松田)が、誘拐後に殺害された事件の捜査に動いていた。身代金を運んだという江波(新海)という営業課長も行方不明になっていたが、現場から逃げた男のモンタージュが江波に似ていることが判る。彼が犯人なのか? その江波は悠子の夫だったが、ほどなく死体となって発見される。誘拐事件そのものが怪しいと睨んでさらに調査を進めると、殺された恵子が彼氏と組んだ狂言誘拐が発端で、亜細亜商事専務の倉本(太刀川)が犯行に絡んでいる疑いが浮上し……。
第32話 杜の都・激震!!―宮城・前篇―
放送日:1983.12.18
監督:小澤 啓一 脚本:峯尾 基三
核燃料を搭載したトラックが武装した謎の一団に襲撃された。盗まれたトラックは見つかったが、実験用の高濃縮ウランが盗まれており、犯人が核爆弾を製造する可能性も出てきた。手配していた保冷車が仙台市に現れたという目撃情報がもたらされるが、原子物理学の中里圭一郎助教授(広瀬)が息子の雅也(斉藤)と共に誘拐された。大門たちは宮城県警に急行して捜査を開始。誘拐の際撃たれて負傷した中里の婚約者である相原杏子(三浦)の証言で誘拐犯の正体が割れ、溝口(片岡)という男をカーチェイスの末に追い詰めるが、人質を取って立てこもってしまう。果たしてウランの行方は……!?
第33話 仙台爆破計画―宮城・後篇―
放送日:1983.12.25
監督:小澤 啓一 脚本:宮田 雪
ウランを奪った犯人は滝沢礼次郎(小野)と伊庭亮(南城)というアナーキストとその一味だった。滝沢から送られてきた声明文には、本日4時に仙台市内で製造した核爆弾を爆発させると書いてあった。中里親子は発見されるが爆弾の設置場所は判らない。タイムリミットまであと4時間、手掛かりは雅也が見たクレーン車という情報のみ。一方、滝沢はこれまで誰も為し得なかった犯罪を成功させると言って不気味に笑う。だが、大門軍団の執念の捜査により居所を突き止められた滝沢たちは、護身用に作った爆弾の誤爆により爆死してしまう。万事休す! これで核爆弾設置場所への手掛かりは消失したのか!?
特番 燃える勇者たち
放送日:1984.01.01
監督:小澤 啓一 脚本:峯尾 基三
通常の1時間枠を倍に拡大した新春スペシャル版。名古屋の日銀支店から、100億円相当の金塊が盗まれた。事件解決を一任された木暮は、大門軍団を名古屋に向かわせる。犯人の一味で拘置所に拘留されているパイロット・日高を脱走させ、背後関係を突き止めようとするが……。勝新太郎などがゲストで出演。
第34話 刑事無情
放送日:1984.01.08
監督:村川 透 脚本:永原秀一
ディスコの客が射殺されたが、目撃者も多く事件は早期解決かと思われた。しかし、犯人・飯沼彰(内藤)と一緒にいた女が本庁四課の鬼刑事・田代栄治(神山)の娘・純子(澪)であることが判り田代に確認を取るが、頑として否定され捜査は難航していく。情報漏洩により四課が追う秘密カジノが巧妙に摘発を逃れ続けており、その内通者が田代ではないかという情報を木暮が掴んできた。一方、情報屋から得た情報で、山県は犯人と関係のある平和金融に捜査のため単独で動くが、逆に平和金融の梅沢孝志(鹿内)が率いる組織によって捕らえられてしまう。
第35話 灼熱の拳銃
放送日:1984.01.15
監督:荻原 達 脚本:峯尾基三・西脇英夫
2億数千万円が、ダイナマイトをくくりつけたラジコン飛行機に襲われ、輸送車ごと奪われてしまう。が、実は、現金は無事だった。南刑事が新聞紙とすり替えておいたのだ。犯人側は、現金を得るため西部署を脅迫してくる。そして、派出所が爆破され、「もっと大規模にダイナマイトを仕掛けた」と予告してくる……。
第36話 対決!マグナム44
放送日:1984.01.22
監督:村川 透 脚本:宮下潤一・日暮裕一
大量のヘロインを持ち込んだ香港マフィアのビル山田を追う大門軍団。ところが、当の山田から「消される。保護してほしい」との連絡が入る。しかし山田は狙撃され即死。五代は、正確なその狙撃の腕前に、元防衛隊の射撃の名手・中森を思い出す。中森は犯行を認めたものの、人質をとって逃走をはかった……。
第37話 さよならに接吻を―
放送日:1984.01.29
監督:村川 透 脚本:柏原 寛司
星野弁護士(相原)の射殺現場に居合わせたナイトクラブの歌手・佐藤真紀(麻丘)の証言で犯人は橋本達男(山西)と判明。早期逮捕に至る。しかし、真紀に面通しをさせると別人だと証言し、橋本は釈放となった。大門は橋本に殺人を依頼した人物と物証の割り出しを指示し、鳩村には真紀が証言を覆した謎を追わせた。捜査の結果、笠原組を元顧問弁護士である星野が強請っていたことが判り、殺しの依頼はその組長・笠原(福山)からだと思われた。命を狙われた真紀のガードに付いた鳩村だったが、真紀は誘拐されてしまう。そこで笠原に揺さぶりを掛け、橋本との接触を促し、捜査を進めていくのだが……。
第38話 長さんと泥棒
放送日:1984.02.05
監督:荻原 達 脚本:宮田 雪
武蔵野刑務所を出所した日下寅吉(玉川)を出迎えた南は、足を洗う決心をしたと語る寅吉の言葉を聞いて安心する。3日後、極東商事の松岡常務(小林)が射殺される事件が起き、目撃者の情報から松岡家に侵入した賊は寅吉であることが判明する。何か裏があると考えた南は、出所時に迎えに来ていた元暴走族の明(河西)を捜し出して問い質す一方、捜査の結果、松岡家からは常務が日頃持ち歩いていた鞄がなくなっており、東京地検の特捜部もその鞄を追っていることが判明。原子炉がらみの巨大汚職がその裏には隠されている事実も明らかに。明の自白でその鞄は寅吉が盗み出したことも判るのだが……。
第39話 激闘!! 炎の瀬戸内海―岡山.高松篇―
放送日:1984.02.12
監督:小澤 啓一 脚本:宮下潤一(現・宮下隼一)
凶悪犯・阿久根忠行(伊吹)が武蔵野刑務所から脱獄し、岡山県へ逃亡した。山県は阿久根の目的が、山県の元上司で今は下津井電鉄に勤める元警部補の栗原重吉(佐藤)の殺害にあると踏む。阿久根を逮捕したのがその栗原だったからだ。平尾と共に岡山へ向かった山県は、下津井電鉄のタクシーが爆破される事件に遭遇。刑務所仲間だった成毛久(上原)というマッドボンバーと他二名の存在も浮かび上がる。岡山に結集した大門軍団だが、今度は下津井のバスが爆破され、社長(中山)宛に12億円を要求する脅迫電話がかかってきた。さらに、捜査を進めていた山県と栗原が捕まり、拳銃で撃たれた上に二人に爆弾がセットされた!
第40話 激突!! 壇ノ浦攻防戦―岡山.高松篇―
放送日:1984.02.19
監督:小澤 啓一 脚本:宮下潤一(現・宮下隼一)
下津井電鉄の事件を解決し、岡山での休暇を楽しんだ軍団の面々は高松市へ移動。ひとり別行動の五代は、知り合いになった朝倉洋子(五十嵐)と歩いているところを、謎の男たちに襲われる。標的は洋子だった。なぜゴルフボール工場の研究員である洋子が襲われるのか? 犯人達が使った拳銃は米軍から盗まれたもので、犯人も割れた。しかも犯人グループと香港マフィアの黒幕・楊竜光(睦)が繋がっていることも判明する。とてつもなく大掛かりな犯行が、四国高松で進められているとみた大門らは、その裏に今年の秋から新デザインになる紙幣と交換される、120億円にも及ぶ旧紙幣の強奪計画が隠されていることを知り……。
第41話 幻のチャンピオン
放送日:1984.02.26
監督:荻原 達 脚本:大野 武雄
キャバレーのボーイ・通称グッチがからまれていたのを助けて以来、平尾刑事はグッチに慕われていた。グッチはボクサーを夢見ていたが、玲子に惚れて以来、地道に働くようになる。平尾はライフル強奪事件の捜査に追われていたが、捜査線上に東内という前科者が浮かんだ。東内には情婦がいたが、それは玲子だった。
第42話 少年Aの2時間
放送日:1984.03.04
監督:村川 透 脚本:新井 光・永海 秀国
目黒区の西中学校で、少年による猟銃乱射立て籠もり事件が発生する。犯人は3年生の辺見辰男(番場)で、4人の女子生徒を人質に体育館に立て籠もっており、そこへテレビ東洋のカメラを入れさせ、全局での全国放送を要求してきた。さらに、校長とPTA会長に謝罪させろと言う。一見、常軌を逸した要望を繰り返す辰男だったが、捜査の結果、大門らは辰男が父親達が企てている銀行強盗計画を止める目的で行っている可能性があるという疑いを持つ。この事件の放送を観た父親の辰治(石浜)が、この現場へ来て犯行を実行させないようにと、子供ながらに必死に考えた狂言だったのだ。
第43話 走れ一兵!成田発PM3
放送日:1984.03.11
監督:村川 透 脚本:大野武雄・日暮裕一
のどかな昼下がり、女子大生の車が爆破された。結婚を3日後に控えた持ち主の神崎由美子(神保)はその車を友人に貸していたため難を逃れたが、借り主は爆死。平尾と五代が警護に就く中、由美子が拳銃を持った男に襲われた。犯人は由美子に横恋慕する村岡栄治(矢野間)と判明するが行方不明。囮の結婚式で彼を誘き出すことに成功するが、追跡途中に転落死してしまう。村岡が犯行に使用したIC爆弾とイタリア製の拳銃から彼の背後に何者かの影を感じる大門軍団。実は由美子は神崎の本当の娘ではなく、政治家・金子研三の隠し子で、彼女に譲渡される遺産を狙った黒幕の存在が判明する。
第44話 幻の銀バッジ
放送日:1984.03.18
監督:辻 理 脚本:新井 光
サラ金強盗犯・川口が射殺され、彼が奪った1000万円が消えた。その頃、川口を子分扱いしていた暴力団の取り立て屋・岩見が、猛烈に金を集め始めた。大門は、殺された川口のために金を集めていると判断。あるいは岩見は、川口を殺した相手を知っているのか……。一方、岩見の動きに、旭会の望月は不審を抱く。
第45話 さらば友よ
放送日:1984.03.25
監督:辻 理 脚本:永原 秀一
殺人事件の現場で、山県は港南署時代の同僚である寺光祐司(目黒)と偶然再会。被害者は安井五郎(若尾)というチンピラだったが、目撃者の証言から犯人は寺光である可能性が浮上し、山県は古巣の港南署に向かった。ところが寺光は既に刑事を辞めており、さらに4日前に妻が自殺したらしい。山県は寺光の自宅を訪ねるが、そこに掛かってきた電話の主は寺光で、犯行を認めた上、これからも殺しを続けると宣言する。山県は港南署の奥村刑事(美木)から寺光が武器密売組織を追っていた事実を聞かされる。妻の由起子(堀江)は組織の元運び屋で、寺光は妻の敵討ちを行っていたのだ。山県は親友の凶行を止められるか?
第46話 冬の軍団長
放送日:1984.04.01
監督:村川 透 脚本:金子 成人
半導体会社の女性研究員が死んだ。大門は、過去2件の似たような迷宮入り事件を思い出すが、それらには、野上経済研究所がからんでいると見られた。数日後、木田という男が殺されるが、これは経済研究所の野上のしわざだった。実は木田は、野上の殺しの計画を知って、野上を脅迫したために殺されたのだった。
第47話 戦士よ さらば
放送日:1984.04.08
監督:村川 透 脚本:宮下潤一(現・宮下隼一)・日暮裕一
西部署から出て来た出前持ちが、犯人によって故意に轢き逃げされる。追跡した北条と山県は、マシンXと見紛うほどの性能の車とドライビングテクニックにより取り逃してしまう。実は、5日前に本庁からマシンXが盗み出されていたのだ。そして犯人達は少女・池田由美(中曽根)を誘拐し、1億円の身代金を要求。見せしめにパトカーを爆破し、二名の巡査を殺害した。その手口などから、すべての犯行は西部署への挑戦であると推察され、しかもマシンXは無線誘導で動いていることも確認された。北条は以前轢き逃げで捕まえた尾崎浩一(林)という仮出所中の男の仕業であるのを突き止めるが、人質の爆発予告まで残り30分と迫っていた……!
第48話 激追!! 地を走る3億ドル―大阪・神戸篇―
放送日:1984.04.22
監督:小澤 啓一 脚本:宮下潤一(現・宮下隼一)
3年前に手配されていたニセドル札を持つ、米国の保健Gメンが殺された。その妹・夏川エリ(小野)の足取りを追って、鳩村と平尾は大阪へ向かった。Gメンは元FBIの捜査官で、ニセ札事件のボスを取り逃がしていた過去があった。彼は消えたボスと原板は日本だと突き止めて来日。エリは兄の無念を晴らすべく行動していたのだ。近く米国の暗黒街にニセ札が大量に出回る、という情報を得た大門軍団は大阪へと出動。組織のボスはジェームス・勝田(深江)だと判り、エリを拉致した勝田らを追って大門軍団は急ぎ神戸へ飛んだ。組織は神戸発展に尽くした巨大施設を利用し、ニセ札を港に運ぼうとしていた!
第49話 京都・幻の女殺人事件―京都篇―
放送日:1984.04.29
監督:小澤 啓一 脚本:新井 光・山浦弘靖
ファッションモデルの島本冴子(浅野)が会見場から姿を消した。その夜、京都で冴子が殺人事件を起こしたとされ、大門たちは京都へ向かった。事件は、宝酒造の中央研究所から二年前に盗まれた「A-60」という酵母菌を巡って複雑な展開を見せ始める。A-60は国家規模の発見で、海外流失するとその損失は計り知れない。その犯人に疑われ、二年前に冴子の姉・律子が自殺していた。さらに冴子が追っていたと思われる二人が殺され、現場から冴子の指紋が付いた拳銃が発見された。これは敵討ちなのか? 真実を掴んだ大門達は、一連の黒幕と目される堂島(神田)を追い詰めるべく冴子の協力で囮捜査を開始。木暮が堂島に接触し……。
第50話 爆発5秒前! 琵琶湖の対決―大阪・大津篇―
放送日:1984.05.06
監督:小澤 啓一 脚本:新井 光
盗まれたダイナマイトから還元されたニトログリセリンを積んでいたトラックが、大阪で爆発事件を起こした。大門はそんなことができるのは、日本では爆弾魔の坂本(内田)だけだと思い至り捜査を開始すると、千里のレストランチェーン店に脅迫電話をかけてきた小泉(大下)という共犯者が捜査線上に浮かぶ。大門らの捜査で、坂本の狙いが琵琶湖で行われる船上結婚式の船をシージャックすることにあると判明するが、時既に遅く小泉たちにジャックされた後だった。決死の潜入を果たした鳩村は、船内でニトロ爆弾を発見するが捕らえられてしまう。姿を見せない坂本は一体どこに!?
第51話 ターゲット・X―鳩村、絶体絶命!―
放送日:1984.05.20
監督:澤田 幸弘 脚本:宮田 雪
日本警察官射撃競技大会での優勝祝賀会が鳩村のために開かれた。しかし、その夜から鳩村の行方が判らなくなる。一方、インターポールの捜査官、C・H・ハミルトン(エス)の遺体が見つかり、日本のどこかに暗殺者を養成する機関があるという信じられない情報がもたらされる。ハミルトンはその調査のために日本に来ていたのだ。しかも目撃情報などから、鳩村はその組織に拉致された可能性が高いことも判ってきた。さらに捜査線上には陳(千波)という黒幕の存在が浮かび、捜査が続けられるが、鳩村は幻惑剤を打たれて徐々に暗殺者へと仕立て上げられていく。そしてそのターゲットは西部署の……!?
第52話 北帰行
放送日:1984.05.27
監督:澤田 幸弘 脚本:新井 光・大野 武雄
シャブの運び屋を尾行していた南と五代の目の前で、運び屋を射殺して麻薬を強奪したのは菅野辰郎(佐藤)という指名手配犯だった。菅野が逃げ込んだ団地を捜査するが、その姿は見つからない。実は菅野は、母子家庭の今井初江(山口)の部屋に潜んでいた。菅野は銀竜会に取引を持ち掛け、初江を代理で向かわせるが、南の姿を見掛けて引き返す。今度は南がそれに気付き、菅野の潜伏を確認した。本庁からは見つけ次第射殺せよという指令が出ており、何とか人質を菅野から引き離したい大門だったが、初江と菅野は次第に心を通わせ始めていた。それを知った大門は、単身菅野と対話するのだが……。
第53話 眼には眼を
放送日:1984.06.03
監督:荻原 達 脚本:西脇 英夫
「服役中の金井を釈放しろ」と脅迫電話が大門にかかり、犯人は、都内各地で爆弾を爆発させた。やむなく金井は釈放されるが、狙撃されてしまう。山県は、金井が書いた銀行の防犯装置のノートを発見。「奴は銀行を襲うつもりだ」と大門。しかし、これは陽動作戦だった。やがて大門は、金井の狙いをみごと見ぬく。
第54話 妹
放送日:1984.06.10
監督:荻原 達 脚本:宮下潤一(現・宮下隼一)
OLの殺人事件と東部署管内で起きた森山達夫(畑中)という自動車修理工の殺人事件。二人の近辺を謎の男が探っていたことが判るが、その男は射殺体として発見され、保険Gメンであることも判明した。先の二人の被害者には保険金が掛けられており、受取人は両方共に高見沢義一(長谷川)という弁護士になっていた。高見沢が悪徳弁護士だと判り、保険金殺人ではないかと疑いを持った大門軍団は捜査を続けるが、明子の幼馴染みで森山の妹であるかずみ(永田)も射殺され、事件の実行犯も口封じのために殺された。かずみが殺されたことに責任を感じた明子は、兄と兄が率いる大門軍団を信じ、自ら囮捜査に志願する!
第55話 80通の脅迫状
放送日:1984.06.17
監督:辻 理 脚本:新井 光・中村 勝行
超豪華マンションの住人80世帯に、1000万円を払わないと殺すと脅迫が。そして、住人二人が殺される。大門は、同マンションの土地をだましとられ死んだ、高木の遺児・英雄と由紀子にたどりつく。その後、犯人から、住人の一人・関東競馬会理事長の郷田に、「レースを工作しろ」と脅迫電話がかかってくる。
第56話 帰って来た逃亡者
放送日:1984.06.24
監督:辻 理 脚本:宮下 裕一・日暮 裕一
山県の恋人・由美がニューヨークから帰国。しかし、山県に別れを告げた直後、爆死する。その後の調べで、由美はなんとヘロイン患者であったことが判明。一方、由美と一緒に帰国した町田という男を追及すると、意外な事実が。町田は、ある手段で金を得て、由美のヘロイン中毒を治そうとしていたのだ……。
第57話 5分間の逆転!!
放送日:1984.07.01
監督:村川 透 脚本:日暮 裕一
チンピラ東祥二の情婦だった美雪が、鳩村の協力でシャブ中毒から立ち直り、故郷へ帰ることになった。その美雪を送って羽田空港へ向かった鳩村。だが、二人が乗ったモノレールは、祥二によって乗っ取られてしまう。祥二は50万ドルを要求し、金の受け取りに成功。しかし、なぜかモノレール内で自殺してしまう。
第58話 さらば老兵
放送日:1984.07.08
監督:村川 透 脚本:新井 光・杉村 のぼる
東洋デパートの課長が射殺体で発見され、凶器の銃は一年前に長野県警の派出所から奪われた二挺の拳銃のうちの一挺だと判明。盗んだ犯人は三沢幸司(森)という男だった。捜査協力で長野県警から権藤庄一(花沢)という老刑事が西部署に派遣されてきたが、迎えに出た平尾に捜査はひとりですると告げ、取り付く島がない。だが献身的な平尾に、次第に頑固な態度が軟化していく。三沢の女だった久保加代子(野平)を見張り続ける平尾と権藤だったが、その途中で権藤は定年退職の時を迎えてしまう。老刑事の無念を知った平尾は大門に権藤の定年を伸ばすように懇願するが、大門は権藤のある決意を読み取っていた。
第59話 跳べ! 探知犬リュウ
放送日:1984.07.15
監督:荻原 達 脚本:宮田 雪・高久 進
神山経済省長官が園遊会で爆殺された。以前東部署管内で使用された特殊爆弾と同じであり、その犯人は伊庭亮(成瀬)と徹の兄弟で、兄の亮はいまだ逃亡中であった。調べてみると徹は獄中で自殺しており、今度は徹を逮捕した巡査が爆殺された。捜査の結果、伊庭亮は羽田空港に爆弾を仕掛けに向かったことが判った。国立は二年間掛けて育て上げた爆弾探知犬・柴犬のリュウを捜査に起用してほしいと大門に直訴して羽田へ向かうが、徹に死刑判決を下した裁判長が爆殺されてしまう。責任を感じ肩を落とす国立に、大門は失敗を恐れずリュウを育てることを希望する。次の標的は誰か!? 今こそリュウの真価が問われる!